監査法人とコンサルティングファームの違いとは? 業務内容・役割を徹底比較!

監査法人とコンサルティングファームの違いとは? 業務内容・役割を徹底比較!

「監査法人」と「コンサルティングファーム」の違いって、一体何でしょうか?どちらも企業をサポートするイメージですが、具体的な業務内容や役割は異なります。

この記事では、監査法人とコンサルティングファームの違いを、業務内容、顧客との関係性、仕事内容などを比較しながら分かりやすく解説していきます。

将来、監査法人やコンサルティングファームで働きたいと考えている就活生の方にも役立つ内容です。ぜひ最後まで読んで、違いを理解してみてください。

M&A PMI AGENTは上場企業・中堅・中小企業の「M&AからPMI支援までトータルサポート」できるM&A仲介会社です。詳しくはコンサルタントまでお気軽にご相談ください。

M&A・PMI支援のご相談はこちら

編集者の紹介

日下部 興靖

株式会社M&A PMI AGENT
代表取締役 日下部 興靖

上場企業のグループ会社の取締役を4社経験。M&A・PMI業務・経営再建業務などを10年経験し、多くの企業の業績改善を行ったM&A・PMIのエキスパート。3か月のPMIにて期首予算比で売上1.8倍、利益5倍などの実績を持つ。



1. 監査法人とコンサルティングファーム、それぞれの概要
1.1 監査法人の概要
1.1.1 監査法人とは

監査法人は、企業の財務諸表が適正かどうかを監査することを主たる業務とする組織です。公認会計士法に基づいて設立され、公認会計士を会員として構成されています。監査法人は、上場企業や金融機関など、多くの企業に対して監査サービスを提供しています。

1.1.2 監査法人の役割

監査法人の主な役割は、以下のとおりです。

財務諸表監査企業の財務諸表が、企業会計原則や会社法などの法令に従って適正に作成されているかどうかを監査します。
内部統制監査企業の内部統制システムが有効に機能しているかどうかを監査します。
その他保証業務財務諸表監査や内部統制監査以外の保証業務を行います。
1.1.3 監査法人の種類

監査法人は、規模や顧客層によって、以下のように分類されます。

分類 特徴
大手監査法人(Big 4)
  • 世界的なネットワークを持つ大手監査法人
  • 上場企業やグローバル企業など、大規模なクライアントが多い
  • PwCあらた有限責任監査法人、EY新日本有限責任監査法人、デロイトトーマツ監査法人、 KPMGあずさ監査法人の4つ
準大手監査法人
  • 大手監査法人に次ぐ規模の監査法人
  • 中堅企業や特定の業界に強みを持つことが多い
中小監査法人
  • 中小企業や個人事業主などをクライアントとする監査法人
  • 地域密着型のサービスを提供

1.2 コンサルティングファームの概要
1.2.1 コンサルティングファームとは

コンサルティングファームは、企業の経営課題に対して、専門知識やノウハウを提供し、解決策を提案する企業です。戦略立案から実行支援まで、幅広いサービスを提供しています。コンサルティングファームは、その専門性によって、戦略系、財務系、IT系、組織・人事系などに分類されます。

1.2.2 コンサルティングファームの役割

コンサルティングファームの主な役割は、以下のとおりです。

経営課題の分析企業の経営課題を分析し、その原因や影響を明らかにします。
解決策の提案分析結果に基づき、具体的な解決策を提案します。
実行支援提案した解決策の実行を支援します。
1.2.3 コンサルティングファームの種類

コンサルティングファームは、専門分野や規模によって、以下のように分類されます。

分類 特徴
戦略コンサルティングファーム
  • 企業の長期的な成長戦略や新規事業開発などを支援
  • 高度な分析力や問題解決能力が求められる
財務コンサルティングファーム
  • M&Aや事業再生、財務戦略など、企業の財務に関するコンサルティングを提供
  • 財務分析やモデリングのスキルが求められる
ITコンサルティングファーム
  • 企業のIT戦略策定やシステム導入、デジタル化などを支援
  • ITに関する専門知識やプロジェクトマネジメント能力が求められる
組織・人事コンサルティングファーム
  • 組織改革や人事制度設計、人材育成など、企業の組織・人事に関するコンサルティングを提供
  • 組織開発や人事制度に関する知識が求められる

2. 監査法人とコンサルティングファームの大きな違い
2.1 「監査」と「コンサルティング」の違いとは

監査法人とコンサルティングファームの最大の違いは、その業務の性質にあります。監査法人は、企業の財務諸表が適正かどうかを「監査」することが主な業務です。一方、コンサルティングファームは、企業の経営課題を解決するための「コンサルティング」を提供します。

「監査」は、過去に焦点を当て、企業の財務諸表が会計基準に基づいて適正に作成されているかどうかを客観的に評価します。監査の結果は、監査報告書としてまとめられ、株主や投資家などステークホルダーに保証を与えます。つまり、監査法人は、企業の財務情報の信頼性を担保する役割を担っています。

一方、「コンサルティング」は、企業の未来に焦点を当て、経営戦略の立案から実行までを支援します。顧客企業の課題やニーズを把握し、最適な解決策を提案します。そのため、コンサルティングファームは、企業の成長や発展に貢献することを目指しています。

項目 監査法人 コンサルティングファーム
業務の性質 過去の財務諸表の監査 未来に向けた経営課題の解決
目的 財務情報の信頼性担保 企業の成長・発展の支援
視点 客観性・中立性 顧客志向・課題解決志向

2.2 顧客との関係性の違い

監査法人とコンサルティングファームでは、顧客との関係性も異なります。

2.2.1 監査法人の顧客との関係性

監査法人は、公認会計士法という法律に基づき、顧客企業から独立した立場であることが求められます。これは、監査業務の客観性と公正性を保つためです。そのため、監査法人は、顧客企業に対して、中立的な立場から意見や助言を行います。

2.2.2 コンサルティングファームの顧客との関係性

一方、コンサルティングファームは、顧客企業とパートナーシップを築きながら、課題解決に取り組みます。顧客企業の内部事情を深く理解し、長期的な視点に立って、最適なソリューションを提供します。そのため、コンサルティングファームは、顧客企業にとって、よき相談相手、よきパートナーとして、信頼関係を築くことが重要になります。


2.3 仕事内容・業務内容の違い

監査法人とコンサルティングファームでは、具体的な仕事内容や業務内容も大きく異なります。

2.3.1 監査法人の主な仕事内容・業務内容
財務諸表監査企業の財務諸表が、会計基準に従って適正に作成されているかどうかを監査します。具体的には、企業の会計記録や関連資料を精査し、試査や分析を通じて、財務諸表の信頼性を評価します。
内部統制監査企業の内部統制システムが、有効に機能しているかどうかを監査します。具体的には、内部統制の設計や運用状況を評価し、改善点があれば、顧客企業に報告します。
会計・税務に関するアドバイザリー業務M&Aや組織再編、国際税務など、企業の経営活動に関する会計・税務のアドバイスを行います。顧客企業のニーズに合わせて、最適な解決策を提案します。
2.3.2 コンサルティングファームの主な仕事内容・業務内容

コンサルティングファームの業務は、多岐に渡ります。ここでは、代表的な業務をいくつかご紹介します。

戦略コンサルティング企業の経営戦略の立案や実行を支援します。市場分析や競合分析、顧客分析などを行い、顧客企業の強みや弱みを分析した上で、最適な戦略を提案します。
財務・会計コンサルティング企業の財務状況の改善や資金調達、M&Aなどを支援します。財務分析や事業計画の策定、デューデリジェンスなどを行います。
ITコンサルティング企業のIT戦略の立案やシステム導入、IT投資の効率化などを支援します。顧客企業のニーズに合わせて、最適なITソリューションを提案します。
組織・人事コンサルティング企業の組織構造や人事制度の改革、人材育成などを支援します。従業員満足度向上や生産性向上を目指し、顧客企業の課題解決をサポートします。

3. 監査法人の業務内容・役割

監査法人は、公認会計士法に基づき設立される法人であり、その業務内容は多岐に渡ります。大きく「監査業務」と「会計・税務に関するアドバイザリー業務」に分けられます。


3.1 監査業務

企業の財務報告の信頼性を担保するため、監査法人は独立した立場から以下の監査業務を行います。

財務諸表監査企業の財務諸表が、一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に従って適正に作成されているかどうか、監査意見を表明します。具体的には、資産の実在性、負債の正当性、収益・費用の計上妥当性などを検証します。
内部統制監査企業の内部統制システムの有効性について評価・検証し、意見を表明します。内部統制とは、企業が業務を効率的かつ効果的に運営し、財務報告の信頼性を確保するために構築する、組織体制や業務プロセスなどの仕組みを指します。
その他法定監査会社法、金融商品取引法など、各種法律に基づいて実施が義務付けられている監査を行います。例えば、株式公開時の監査や、特定の業種に特有の法定監査などがあります。
3.1.1 監査業務における監査法人の役割

監査法人は、監査業務を通じて、企業の健全な発展と投資家を含むステークホルダーの利益保護に貢献します。具体的には、以下の役割を担います。

役割 内容
財務報告の信頼性確保 独立した立場から監査を行うことで、企業の財務報告の信頼性を担保し、投資家をはじめとするステークホルダーの適切な意思決定を支援します。
企業の内部統制の強化 内部統制監査を通じて、企業の内部統制システムの改善を促し、不正リスクの低減や業務効率の向上に貢献します。
資本市場の健全性維持 監査業務を通じて、企業の透明性と説明責任を高め、健全な資本市場の維持に貢献します。

3.2 会計・税務に関するアドバイザリー業務

監査法人は、監査業務で培った専門知識やノウハウを活用し、企業の会計・税務に関する様々な課題解決を支援します。主なアドバイザリー業務は以下の通りです。

財務会計アドバイザリー
IFRS導入支援国際財務報告基準(IFRS)への移行準備や導入後の対応を支援します。IFRSの適用に関する影響評価、会計処理の検討、システム対応などをサポートします。
連結決算支援グループ全体の連結財務諸表の作成や、連結決算システムの構築を支援します。連結範囲の判定、連結財務諸表作成のための調整計算、開示資料作成などをサポートします。
M&A関連支援M&Aにおける会計デューデリジェンス、企業価値評価、PMI(Post Merger Integration)における会計・財務面の統合支援などを行います。

税務アドバイザリー
国際税務海外進出やクロスボーダー取引に関する税務コンサルティングを提供します。国際的な税務プランニング、移転価格税制への対応、海外子会社管理などを支援します。
事業承継税務事業承継に関する税務上の課題解決を支援します。自社株対策、納税資金準備、事業承継プランの策定などをサポートします。
税務調査対応税務調査の立会や、税務当局との折衝をサポートします。過去の税務申告内容の精査、修正申告、更正処分に対する不服申立てなどを支援します。
3.2.1 会計・税務アドバイザリー業務における監査法人の役割

監査法人は、専門性の高い会計・税務の知識と豊富な経験に基づき、企業の成長戦略や事業運営を支援します。具体的には、以下の役割を担います。

役割 内容
企業の課題解決 企業の抱える会計・税務に関する課題を分析し、最適な解決策を提案することで、企業の成長や事業の安定化に貢献します。
リスク管理の強化 会計・税務リスクを事前に洗い出し、適切な対策を講じることで、企業の健全な経営をサポートします。
経営判断の支援 経営戦略や事業計画策定の段階から、会計・税務の視点から助言を行うことで、より的確な経営判断を支援します。

4. コンサルティングファームの業務内容・役割

コンサルティングファームは、企業の経営課題に対して専門的な知識やノウハウを提供し、解決策を提案することで企業の成長を支援する役割を担います。その業務内容は多岐に渡り、企業の規模や業種、抱える課題に応じて最適なコンサルティングサービスを提供します。

主な業務内容は以下の通りです。


4.1 戦略コンサルティング

企業の長期的な成長戦略や新規事業開発、M&A、海外進出などを支援します。市場分析、競合分析、顧客分析などを行い、企業の強み・弱みを分析した上で、最適な戦略を立案します。

4.1.1 主な内容
経営戦略の策定
新規事業開発支援
M&Aアドバイザリー
海外進出支援

4.2 財務・会計コンサルティング

企業の財務状況の改善や経営効率化を支援します。財務分析、原価計算、資金調達、リスク管理などを行い、企業の財務体質を強化するための提案を行います。

4.2.1 主な内容
財務デューデリジェンス
事業計画策定支援
資金調達支援
財務システム導入支援

4.3 ITコンサルティング

企業のIT戦略の策定やシステム導入、運用などを支援します。情報システムの現状分析、要件定義、システム設計、開発、導入、運用サポートなどを行い、企業のIT活用による競争力強化を支援します。

4.3.1 主な内容
IT戦略策定支援
システム導入コンサルティング
ITセキュリティコンサルティング
DX推進支援

4.4 組織・人事コンサルティング

企業の組織構造や人事制度の見直し、人材育成などを支援します。組織診断、人事制度設計、人材開発プログラムの開発、評価制度の設計などを行い、企業の成長を支える組織づくりを支援します。

4.4.1 主な内容
組織設計コンサルティング
人事制度設計コンサルティング
人材開発コンサルティング
チェンジマネジメント

これらの業務内容に加え、近年では、デジタル化やグローバル化などの社会変化に対応したコンサルティングサービスも増加しています。例えば、デジタルトランスフォーメーション(DX)やサステナビリティ経営、ESG投資などに関するコンサルティングが注目されています。


4.5 コンサルティングファームの分類

コンサルティングファームは、その専門性や規模によって、いくつかの種類に分類されます。

4.5.1 規模による分類
大手総合コンサルティングファーム
中小規模の専門コンサルティングファーム
ブティック型コンサルティングファーム
4.5.2 専門性による分類
戦略コンサルティングファーム
財務・会計コンサルティングファーム
ITコンサルティングファーム
組織・人事コンサルティングファーム

4.6 コンサルティングファームの役割と重要性

コンサルティングファームは、専門的な知識やノウハウ、豊富な経験を持つコンサルタントが、企業の経営課題に対して客観的な視点から分析を行い、最適な解決策を提案することで、企業の成長を支援します。特に、高度化・複雑化する経営環境において、専門性の高いコンサルティングファームの役割はますます重要になっています。


4.7 コンサルティングファームを選ぶポイント

コンサルティングファームを選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。

専門性自社の課題解決に最適な専門性を持つファームを選ぶ
実績豊富な実績を持つファームを選ぶ
企業文化自社の企業文化に合ったファームを選ぶ
費用費用対効果を考慮してファームを選ぶ

コンサルティングファームは、企業の成長を力強くサポートするパートナーとして、重要な役割を担っています。自社の経営課題やニーズに合わせて、最適なコンサルティングファームを選び、そのサービスを活用することで、企業は更なる成長を遂げることが期待できます。


5. 監査法人とコンサルティングファーム、どちらで働くべき?

監査法人とコンサルティングファーム、どちらにも魅力的な点は多く、どちらが優れていると一概に言うことはできません。どちらで働くべきか迷う方も多いのではないでしょうか。そこで本章では、それぞれの仕事内容や特徴、求める人物像などを比較し、皆さんのキャリアプランに合った働き方を見つけるお手伝いをします。


5.1 監査法人で働くメリット・デメリット
5.1.1 メリット
専門性を高め、市場価値を高めることができる監査業務を通じて、会計や税務に関する高度な専門知識・スキルを身につけることができます。これは、将来的に企業の経理部門やCFOなどを目指す上で大きな強みとなります。また、公認会計士資格を取得していれば、監査法人以外の道を選ぶ場合でも、その専門性は高く評価されます。
多様な業界・企業に触れることができる監査法人は、規模や業種の異なる様々な企業の監査業務を行います。そのため、幅広い業界・企業のビジネスモデルや内部統制システムなどを知ることができます。これは、ビジネスパーソンとしての視野を広げ、将来のキャリア選択の幅を広げることにも繋がります。
ワークライフバランスを実現しやすい近年、監査法人は働き方改革に積極的に取り組んでおり、ワークライフバランスを実現しやすい環境が整いつつあります。繁忙期である決算期以外は、比較的業務量は落ち着いており、残業時間も少なめです。プライベートの時間も大切にしたい方にとって、魅力的な職場と言えるでしょう。
5.1.2 デメリット
業務内容が一定で、マンネリ化しやすい監査業務は、法令に基づいた定型的な業務が中心となるため、ルーティンワークになりやすく、業務内容に変化を求める人にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。コンサルティングのように、顧客の課題解決にダイレクトに貢献する実感を得にくい点がデメリットと言えるでしょう。
顧客との距離感が遠い監査業務は、あくまでも企業の財務諸表の適正性を評価することが目的であり、コンサルティングのように、顧客と密接に関わって課題解決に取り組むことは多くありません。顧客との距離を感じやすく、コンサルタントのような顧客との信頼関係構築や、課題解決に直接的に関わることにやりがいを感じる人には、物足りなさを感じるかもしれません。

5.2 コンサルティングファームで働くメリット・デメリット
5.2.1 メリット
顧客の課題解決にダイレクトに貢献できるコンサルタントは、顧客の経営課題を分析し、最適な解決策を提案することで、企業の成長に直接的に貢献することができます。自身の提案が、顧客の事業成長に繋がり、社会にインパクトを与える実感を得やすい点は大きな魅力です。
多様なプロジェクト経験を通じて、スキルアップできるコンサルティングファームでは、様々な業界・企業のプロジェクトに携わることができます。多様なプロジェクト経験を通じて、経営戦略、マーケティング、ITなど、幅広い分野の知識・スキルを身につけることができます。また、論理的思考力、問題解決能力、コミュニケーション能力など、ビジネスパーソンとして必要なスキルを磨くことができます。
高収入を得られる可能性が高いコンサルタントは、専門性の高い仕事であり、顧客への貢献度も高いため、高収入を得られる可能性が高いです。成果に応じて報酬が上がるため、高いモチベーションを維持しながら仕事に取り組むことができます。
5.2.2 デメリット
長時間労働になりやすいコンサルタントは、顧客の期待に応えるために、長時間労働になりやすい傾向があります。特に、プロジェクトの納期前は、徹夜や休日出勤も珍しくありません。ワークライフバランスを重視する人にとっては、厳しい環境と言えるでしょう。
常に成果を求められるプレッシャーがあるコンサルタントは、常に顧客の期待を超える成果を求められます。そのため、常に高いプレッシャーの中で仕事をしなければならず、成果が出ないと、大きなストレスを感じることもあります。
アップorアウトの文化コンサルティングファームは成果主義の文化が根強く、成果を上げ続けなければ昇進や昇給が難しく、最悪の場合、退職を迫られることもあります。そのため、常に競争にさらされ高いパフォーマンスを維持し続ける必要があります。

5.3 こんな人は監査法人が向いている!
会計や税務の専門性を高めたい人
安定した環境で長く働きたい人
ワークライフバランスを重視する人

5.4 こんな人はコンサルティングファームが向いている!
顧客の課題解決に直接的に貢献したい人
多様なプロジェクト経験を通じて、スキルアップしたい人
高収入を得たい人
チャレンジ精神旺盛で、成長意欲の高い人

5.5 自分に合った働き方を見つけよう!

監査法人とコンサルティングファーム、どちらにもメリット・デメリットがあり、どちらが優れていると一概に言うことはできません。

重要なのは、それぞれの仕事内容や特徴、そして自身の価値観やキャリアプランを踏まえ、どちらの働き方が自分に合っているのかを見極めることです。

本記事が、皆さんのキャリアプランを考える上で、少しでも参考になれば幸いです。


6. まとめ

この記事では、監査法人とコンサルティングファームの違いについて、業務内容や役割を軸に解説しました。監査法人は、企業の財務諸表の監査を主に行い、会計や税務の専門性を活かしたアドバイザリー業務も担います。

一方、コンサルティングファームは、企業の経営課題の解決策を提案する戦略コンサルティングをはじめ、幅広い分野のコンサルティングサービスを提供しています。

どちらの仕事も、専門性を活かして社会に貢献できる点は共通していますが、顧客との関わり方や仕事の内容には違いがあります。

将来のキャリアを考える上で、それぞれの違いを理解した上で、自身の興味や適性に合った道を選択することが重要です。

メニュー