M&AコンサルタントとM&Aアドバイザリーの業務内容・費用・違い【後編】

M&AコンサルタントとM&Aアドバイザリーの業務内容・費用・違い【後編】

「M&Aコンサルタント」と「M&Aアドバイザリー」の違いについて、【前編】でも解説してきましたが、こちらのページは【後編】となります。

前編と合わせてお読みいただくことで、M&Aコンサル・アドバイザーの違いを理解できると思いますので、最後までお読みください。

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M&AコンサルタントとM&Aアドバイザリーの業務内容・費用・違い【前編】

1. M&Aコンサル・アドバイザリーを利用するメリット M&AコンサルタントやM&Aアドバイザリーを利用するメリットは、以下の点が挙げられます。

専門知識と経験に基づいたアドバイスを受けられる
M&Aプロセスをスムーズに進めることができる
最適な条件でM&Aを成立させることができる
M&Aは、企業にとって非常に重要な経営判断です。そのため、M&AコンサルタントやM&Aアドバイザリーなどの専門家のサポートを受けることが重要となります。

1.1 最適なパートナー選びのポイント 自社のニーズに合ったパートナーを選ぶためには、M&AコンサルタントとM&Aアドバイザリーの業務内容や費用体系を比較検討することが重要です。

また、複数のM&AコンサルタントやM&Aアドバイザリーから比較し色々な提案を受けることで、より最適なパートナーを選ぶことができます。最適なパートナーを選ぶポイントは以下の点が挙げられます。

M&Aに関する専門知識や経験が豊富であるか?
自社のニーズに合ったサービスを提供してくれるか?
費用が適切であるか?
コミュニケーションが円滑に取れるか?
これらのポイントを踏まえて、自社にとって最適なパートナーを選び、M&Aを成功させましょう。

2. FAQ(よくある質問) FAQ 突然ではありますが、M&AコンサルタントとM&Aアドバイザリーの違いで、お客様より寄せられるよくあるご質問についてご紹介させていただきます。

2.1 Q1. M&AコンサルタントとM&Aアドバイザリーはどう違うのですか? M&Aコンサルタントは、企業買収に関する総合的なコンサルティングサービスを提供する専門家です。M&A戦略の立案から候補企業の選定、デューデリジェンス、企業価値評価、交渉、クロージング、PMI(買収後統合)まで、M&Aプロセス全体をサポートします。

一方、M&Aアドバイザリーは、M&Aに関する特定の専門知識やスキルを提供する専門家です。デューデリジェンス、バリュエーション、契約交渉支援など、特定の業務を専門的に担当します。

2.2 Q2. M&AコンサルタントやM&Aアドバイザリーを利用するメリットは何ですか? M&AコンサルタントやM&Aアドバイザリーを利用するメリットは、主に以下の点が挙げられます。

1. 専門知識と経験
豊富な専門知識と経験に基づいたアドバイスやサポートを受けることができます。複雑な複雑なM&Aプロセスを円滑に進め、リスクを最小限に抑えながら、成功に導くためのノウハウを提供してくれます。
2. 客観的な視点
感情的な判断を避け、客観的な視点からM&Aを評価し、最適な意思決定をサポートしてくれます。
3. 時間と労力の節約
M&Aプロセスは、多くの時間と労力を要する作業です。専門家に依頼することで、経営者は本来の業務に専念することができます。
4. 人脈の活用
M&AコンサルタントやM&Aアドバイザリーは、幅広い業界の人脈を持っています。この人脈を活用することで、最適な相手企業を見つけたり、有利な条件で交渉を進めたりすることができます。

2.3 Q3. M&AコンサルタントやM&Aアドバイザリーを選ぶ際のポイントは? M&AコンサルタントやM&Aアドバイザリーを選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。

1. 専門分野
自社のM&Aの目的や規模、業界に精通した専門知識や経験を持つコンサルタントやアドバイザリーを選びましょう。例えば、クロスボーダーM&Aを検討している場合は、クロスボーダーM&Aに強い専門家を選ぶ必要があります。
2. 実績
過去の実績や成功事例を確認し、信頼できる実績を持つコンサルタントやアドバイザリーを選びましょう。実績は、ホームページや提案資料などで確認することができます。
3. 費用
費用体系や料金を事前に確認し、予算に見合ったコンサルタントやアドバイザリーを選びましょう。費用は、着手金、成功報酬、その他費用など、様々な要素で構成されます。
4. コミュニケーション
コミュニケーション能力が高く、信頼関係を築けるコンサルタントやアドバイザリーを選びましょう。M&Aは、企業にとって重要な経営判断となるため、密接なコミュニケーションが不可欠です。

3. M&Aコンサル・アドバイザリーを利用するメリット サンプル画像 M&Aは、企業の成長戦略において非常に有効な手段となりえます。しかし、そのプロセスは複雑であり、専門知識や経験が求められます。

そのため、M&Aコンサルタントやアドバイザリーといった専門家のサポートを受けることは、M&Aを成功させる上で非常に重要です。具体的には、以下のようなメリットが挙げられます。

3.1 専門知識と経験の活用 M&Aコンサルタントやアドバイザリーは、M&Aに関する豊富な知識と経験を持つ専門家チームです。彼らは、企業価値評価、デューデリジェンス、契約交渉、PMIなど、M&Aのプロセス全体をサポートすることができます。

専門家のサポートを受けることで、企業や経営者がM&Aに関する専門知識や経験が不足している場合でも、スムーズかつ効率的にM&Aを進めることができます。

3.1.1 企業価値評価の適正化 M&Aにおいては、対象企業の適正な価値を評価することが非常に重要です。M&Aコンサルタントやアドバイザリーは、財務分析、市場分析、類似企業比較など、様々な手法を用いて、対象企業の適正な価値を評価します。

これにより、買収価格の妥当性を判断し、不当に高い価格で買収してしまうリスクを回避することができます。また、売却側にとっても、適正な価格で売却できるよう、交渉を有利に進めることができます。

類似企業比較による企業価値評価の具体例

例えば、A社がB社を買収する場合、B社と類似した事業内容・規模のC社が過去に100億円で買収されたケースがあるとします。この場合、B社の企業価値も100億円前後になると推測できます。

しかし、B社がC社よりも収益性が高い場合は、100億円よりも高い価値になる可能性があります。

逆に、B社がC社よりも負債が多い場合は、100億円よりも低い価値になる可能性があります。このように、類似企業比較を行う際には、様々な要素を考慮する必要があります。


3.1.2 デューデリジェンスの徹底 デューデリジェンスとは、買収対象企業の財務状況、法務状況、事業状況などを詳細に調査することです。M&Aコンサルタントやアドバイザリーは、専門的な知識と経験に基づき、デューデリジェンスを徹底的に実施します。

これにより、買収後に想定外の負債やリスクが顕在化するリスクを最小限に抑えることができます。また、デューデリジェンスの結果に基づき、買収価格の再交渉や、買収契約の内容調整を行うことも可能です。

デューデリジェンスで発見された問題点への対処例

デューデリジェンスの結果、買収対象企業に多額の簿外債務が発見された場合、買収を中止するか、買収価格の減額を交渉するなどの対応が必要となります。

また、買収対象企業の従業員との間で労働紛争が発生している場合は、その解決に向けた対策を講じる必要があります。このように、デューデリジェンスで発見された問題点に対しては、状況に応じて適切な対応を行うことが重要です。


3.1.3 交渉のサポート M&Aにおける交渉は、価格交渉だけでなく、契約条件、クロージング後の経営体制など、多岐にわたります。M&Aコンサルタントやアドバイザリーは、豊富な交渉経験に基づき、クライアント企業にとって有利な条件で交渉を進めるためのサポートを行います。

また、交渉が難航した場合でも、冷静かつ戦略的な対応で、合意形成を導くための助言を提供します。

M&A交渉における弁護士の役割

M&Aコンサルタントは、財務や事業に関するアドバイスを専門とする一方、弁護士は、契約書の作成やレビュー、法的な観点からの交渉サポートなどを専門とします。

M&A交渉においては、これらの専門家が連携して、クライアント企業にとって最適な条件を引き出すことが重要です。


3.2 時間とリソースの節約 M&Aのプロセスは、非常に多くの時間と労力を要します。M&Aコンサルタントやアドバイザリーに業務を委託することで、企業は、経営資源を本業に集中させることができます。

専門家のサポートを受けることで、M&Aのプロセスを効率化し、早期に完了させることができます。

3.2.1 情報収集の効率化 M&Aを進めるには、市場動向、競合情報、法規制など、膨大な量の情報を収集・分析する必要があります。

M&Aコンサルタントやアドバイザリーは、独自のネットワークやデータベースを活用し、効率的に情報を収集することができます。

これにより、企業は、情報収集にかかる時間と労力を大幅に削減することができます。

M&Aデータベースの活用例

M&Aデータベースには、過去に行われたM&A案件の情報が蓄積されています。企業は、これらの情報を活用することで、類似企業の買収価格や、M&Aの成否を左右する要因などを分析することができます。

また、M&Aデータベースの中には、潜在的な買収候補企業の情報が掲載されているものもあり、効率的な候補企業の探索に役立ちます。


3.2.2 書類作成の負担軽減 M&Aのプロセスでは、契約書、提案書、報告書など、様々な書類を作成する必要があります。

M&Aコンサルタントやアドバイザリーは、これらの書類作成を代行したり、専門的な観点からアドバイスを提供したりすることで、企業の負担を軽減します。

特に、法務や会計に関する専門知識が必要な書類作成は、専門家に依頼することで、ミスや漏れを防ぐことができます。

M&A契約書作成のポイント

M&A契約書は、買収価格や支払方法、契約解除条項など、M&Aの重要な条件を定めるものです。そのため、契約書の作成にあたっては、専門的な知識と経験が不可欠です。M&Aコンサルタントや弁護士は、クライアント企業の意向を踏まえながら、リスクを最小限に抑える契約書の作成をサポートします。


3.3 成功率の向上 M&Aコンサルタントやアドバイザリーは、数多くのM&A案件に携わってきた実績とノウハウを持っています。彼らのサポートを受けることで、M&Aの成功率を高めることができます。

また、M&A後のPMI(Post Merger Integration)についても、専門的なアドバイスやサポートを提供することで、統合プロセスを円滑に進め、シナジー効果の最大化を支援します。

3.3.1 リスク管理の徹底 M&Aには、様々なリスクが伴います。M&Aコンサルタントやアドバイザリーは、デューデリジェンスなどで潜在的なリスクを事前に洗い出し、適切な対策を講じることで、リスクを最小限に抑えます。

万が一問題が発生した場合でも、迅速かつ適切に対応することで、企業への損害を最小限に食い止めるためのサポートを行います。

M&Aにおける代表的なリスクと対策

M&Aにおける代表的なリスクとしては、買収対象企業の業績悪化、想定外の負債の発見、従業員の反発などが挙げられます。

これらのリスクに対しては、デューデリジェンスの徹底、買収契約の内容調整、従業員への丁寧な説明など、様々な対策を講じることが重要です。


3.3.2 ネットワークの活用 M&Aコンサルタントやアドバイザリーは、弁護士、会計士、税理士など、M&Aに関連する様々な専門家と幅広いネットワークを構築しています。

必要に応じて、これらの専門家と連携することで、企業は、ワンストップでM&Aに関するサポートを受けることができます。

M&Aコンサルタントやアドバイザリーの中には、独自のネットワークを活用して、潜在的な買収候補や売却先を紹介してくれる場合もあります。

金融機関とのネットワークの重要性

M&Aを実施する際には、買収資金の調達が必要となるケースがほとんどです。M&Aコンサルタントは、金融機関との幅広いネットワークを持っており、クライアント企業にとって最適な資金調達方法の提案や、金融機関との交渉のサポートを行うことができます。

M&Aコンサルタントの中には、プライベートエクイティファンドやベンチャーキャピタルなどの投資家とのネットワークを持つ場合もあり、資金調達の幅を広げることができます。


3.4 M&Aコンサル・アドバイザリーを選ぶ際のポイント M&Aコンサルタントやアドバイザリーを選ぶ際には、以下のポイントに注意することが重要です。

専門性自社の業界やM&Aの規模・目的に合った専門知識や経験を持つコンサルタントを選ぶことが重要です。例えば、クロスボーダーM&Aを検討している場合は、国際的なM&Aに精通したコンサルタントを選ぶ必要があります。
実績過去のM&A実績や成功事例を確認し、信頼できるコンサルタントかどうかを見極めることが重要です。特に、自社と同様の業界や規模のM&Aを手掛けた経験があるコンサルタントであれば、より安心して依頼することができます。
費用体系着手金、成功報酬、その他費用の内訳をしっかりと確認し、不明点があれば事前に質問しておくことが重要です。また、複数のコンサルタントから見積もりを取り、費用対効果を比較検討することも大切です。

M&Aは、企業にとって重要な経営判断となるため、コンサルタントとの信頼関係が不可欠です。そのため、コミュニケーションが円滑に取れるか、自社の意向をしっかりと理解してくれるかどうかも重要な選定基準となります。
M&Aコンサルタントやアドバイザリーは、企業のM&Aを成功に導くための頼もしいパートナーです。専門家のサポートを最大限に活用することでM&Aのリスクを抑制し、成功の可能性を高めることができます。

【補足】
本記事は、一般的な情報提供を目的としており、特定の企業やサービスを推奨するものではありません。 M&Aに関する具体的な判断や行動については、専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。


4. M&AコンサルタントとM&Aアドバイザリーの違いを理解して最適なパートナーを選ぼう M&AコンサルタントとM&Aアドバイザリーは、どちらもM&Aのプロフェッショナルですが、それぞれ異なる専門性と役割を持っています。

そのため、M&Aを成功させるためには、それぞれの違いを理解し、自社のニーズに最適なパートナーを選ぶことが重要です。

4.1 最適なパートナー選びのポイント M&AコンサルタントとM&Aアドバイザリーを選ぶ際には、以下のポイントを参考にしましょう。

4.1.1 M&Aの目的・規模・業界 M&Aの目的、規模、業界によって、最適なパートナーは異なります。例えば、大規模なクロスボーダーM&Aを行う場合は、グローバルネットワークを持つ大手M&Aアドバイザリーの方が適しているでしょう。

一方、中小企業の事業承継を目的としたM&Aの場合は、中小企業M&Aに精通したM&Aコンサルタントの方が適しているでしょう。

自社のM&Aの目的、規模、業界を明確にした上で、パートナーを選定しましょう。

M&Aの目的

M&Aの目的は、企業によって様々です。 例えば、売上拡大、事業領域の拡大、後継者問題の解決、企業価値の向上などがあります。

M&Aの目的によって、最適なパートナーは異なってきます。 例えば、後継者問題の解決を目的とする場合は、中小企業M&Aに精通したM&Aコンサルタントの方が適しているでしょう。

M&Aの目的は、企業によって様々です。 例えば、売上拡大、事業領域の拡大、後継者問題の解決、企業価値の向上などがあります。

M&Aの規模

M&Aの規模も、企業によって様々です。 例えば、数十億円規模のM&Aもあれば、数億円規模のM&Aもあります。

M&Aの規模によって、最適なパートナーは異なってきます。 例えば、数十億円規模のM&Aを行う場合は、大手M&Aアドバイザリーの方が適しているでしょう。

M&Aの業界

M&Aの業界も、企業によって様々です。 例えば、製造業、小売業、IT業界などがあります。
M&Aの業界によって、最適なパートナーは異なってきます。 例えば、IT業界のM&Aを行う場合は、IT業界に精通したM&Aコンサルタントの方が適しているでしょう。
4.1.2 専門性・実績 M&AコンサルタントとM&Aアドバイザリーは、それぞれ得意とする業界やM&Aの種類があります。例えば、特定の業界に強みを持つブティック型のM&Aアドバイザリーもあれば、幅広い業界に対応する総合型のM&Aコンサルタントもいます。

自社のM&Aに最適な専門性と実績を持つパートナーを選びましょう。実績としては、成約件数だけでなく、M&A後の成功率も確認してみるとよいでしょう。成功率を公開していない仲介会社などは避けるべきです。実績は、各社のウェブサイトやM&Aデータベースなどで確認することができます。確認できない内容は気軽に質問してみてもよいでしょう。

専門性 M&AコンサルタントやM&Aアドバイザリーを選ぶ際には、自社のM&Aに最適な専門性を持つパートナーを選ぶことが重要です。 例えば、製造業のM&Aを行う場合は、製造業に精通したパートナーを選ぶべきでしょう。

また、M&Aには、株式譲譲、事業譲渡、合併など、様々な種類があります。 パートナーを選ぶ際には、自社のM&Aの種類に精通したパートナーを選ぶようにしましょう。

実績 M&AコンサルタントやM&Aアドバイザリーを選ぶ際には、実績も重要な要素となります。 実績のあるパートナーは、多くのM&Aを成功させてきた経験とノウハウを持っているため、自社のM&Aを成功に導く可能性が高いと言えるでしょう。

実績を判断する際には、成約件数だけでなく、成約金額や成約率も参考にすると良いでしょう。 成約金額や成約率が高いパートナーは、それだけM&Aの交渉に長けていると言えるでしょう。

ただし、成約件数・成約率だけにこだわる場合は、M&A成立後のことまで親身になって考えてくれない可能性があるので注意が必要です。

4.1.3 サービス内容・費用 M&AコンサルタントとM&Aアドバイザリーは、それぞれ提供するサービス内容や費用体系が異なります。事前に見積もりを取り、比較検討することが重要です。

また、費用だけでなく、サービス内容も合わせて検討しましょう。例えば、PMI支援まで含めて依頼できるのか、それとも成約までなのかを確認する必要があります。

サービス内容

M&AコンサルタントやM&Aアドバイザリーが提供するサービス内容は、パートナーによって異なります。 例えば、M&A戦略の立案からPMI支援まで、幅広いサービスを提供するパートナーもあれば、M&Aの仲介業務のみを行うパートナーもいます。 パートナーを選ぶ際には、自社のニーズに合ったサービス内容を提供してくれるパートナーを選ぶことが重要です。

費用

M&AコンサルタントやM&Aアドバイザリーの費用は、パートナーによって異なります。 一般的には、着手金、中間金、成功報酬などが発生します。

パートナーを選ぶ際には、複数の会社から見積もりを取り、比較検討することが重要です。 また、費用だけでなく、サービス内容も合わせて検討するようにしましょう。

4.1.4 企業文化との相性 M&Aは、長期にわたる取引となるため、パートナーとの相性も重要です。パートナーとコミュニケーションが円滑に取れるか、信頼関係を築けるかなどを考慮しましょう。

そのため、実際に面談を行い、企業文化や担当者との相性を確認することが大切です。

4.2 M&AコンサルタントとM&Aアドバイザリーの比較 上記を踏まえ、M&AコンサルタントとM&Aアドバイザリーの違いを以下の表にまとめました。

M&A仲介会社M&Aアドバイザリー
主な役割 M&A戦略の立案、候補企業の探索・選定、企業価値評価、交渉支援、クロージング支援、PMI支援など、M&Aに関する幅広いコンサルティングを提供 売主または買主の側に立って、M&Aに関するアドバイスやサポートを提供。主に、財務デューデリジェンス、企業価値評価、交渉支援、クロージング支援などを担当
費用体系 着手金、中間金、成功報酬(レーマン方式が一般的)、タイムチャージ制など 着手金、成功報酬(レーマン方式が一般的)
得意なM&A 中小企業M&A、事業承継M&Aなど 大規模M&A、クロスボーダーM&Aなど
M&AコンサルタントとM&Aアドバイザリーは、それぞれ異なる特徴を持つため、自社のニーズに最適なパートナーを選ぶことが重要です。上記を参考に、パートナー選びを進めましょう。

5. まとめ M&AコンサルタントとM&Aアドバイザリーは、どちらもM&Aのプロフェッショナルとして企業の合併・買収を支援する存在ですが、その役割や専門性、費用体系には違いがあります。

M&Aコンサルタントは、M&Aに関する幅広いコンサルティングサービスを提供するのに対し、M&Aアドバイザリーは、財務的な専門性を活かして、企業価値評価や交渉支援などを中心にサポートを行います。

どちらのサービスを利用するかは、M&Aの目的や規模、予算などを考慮して決定する必要があります。 M&Aは、企業の成長戦略において非常に有効な手段となりえますが、その成功には、適切なパートナー選びが不可欠です。

M&AコンサルタントとM&Aアドバイザリーの違いを正しく理解し、自社のニーズに最適なパートナーを選び、M&Aを成功に導きましょう。


編集者の紹介

日下部 興靖

株式会社M&A PMI AGENT
代表取締役 日下部 興靖

上場企業のグループ会社の取締役を4社経験。M&A・PMI業務・経営再建業務などを10年経験し、多くの企業の業績改善を行ったPMIのスペシャリスト。3か月のPMIにて期首予算比で売上1.8倍、利益5倍などの実績を持つ。

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