経営再建のKPI策定のポイント|倒産寸前からV字回復!

経営再建のKPI策定のポイント|倒産寸前からV字回復!

倒産寸前の危機的状況から企業をV字回復へと導くには、適切なKPI設定が不可欠です。闇雲な対策ではなく、具体的な数値目標に基づいた戦略こそが、再建の成功を左右します。この記事では、経営再建におけるKPI設定の重要性を解説し、具体的な策定ステップを5つに分解して詳しく説明します。

財務状況の把握から目標設定、KPIの選定、KPIツリーの作成、そしてモニタリングと見直しまで、実践的な内容を網羅。売上高やキャッシュフローといった財務KPIだけでなく、顧客満足度や従業員満足度といった非財務KPIについても言及し、多角的な視点からKPI設定を支援します。

さらに、陥りがちな失敗例も紹介することで、効果的なKPI設定を阻む落とし穴を回避し、スムーズな経営再建を実現するための道筋を示します。この記事を読み終えることで、あなたは経営再建を成功に導くためのKPI策定のポイントを理解し、具体的な行動計画を立てることができるようになるでしょう。

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編集者の紹介

日下部 興靖

株式会社M&A PMI AGENT
代表取締役 日下部 興靖

上場企業のグループ会社の取締役を4社経験。M&A・PMI業務・経営再建などを10年経験。3か月の経営支援サポートで、9か月後には赤字の会社を1億円の利益を計上させるなどの実績を多数持つ専門家。



1. 経営再建におけるKPI設定の重要性

経営再建は、企業が倒産の危機に瀕している状況から脱却し、再び成長軌道に乗せるための重要なプロセスです。この困難な道のりを乗り越え、V字回復を実現するためには、適切な経営戦略と、その進捗を測るための明確な指標が不可欠です。

その指標となるのがKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)です。経営再建においては、限られた経営資源を最大限に活用し、迅速かつ効果的な施策を実行するために、KPIの設定が非常に重要になります。

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1.1 なぜKPIが必要なのか?

経営再建を進める中で、KPIを設定する主な理由は以下の通りです。

現状の課題を明確化KPIを設定することで、現状の業績を客観的に評価し、具体的な課題を明確にすることができます。財務状況の悪化、売上低迷、顧客離れなど、企業が抱える問題点を数値化することで、改善すべきポイントが明確になります。
目標達成への道筋を示すKPIは、経営再建の最終目標を達成するための道筋を示す羅針盤のような役割を果たします。目標を具体的な数値に落とし込み、KPIとして設定することで、目指すべき方向性を明確にし、社員全体の意識統一を図ることができます。
進捗状況の把握と軌道修正KPIを定期的にモニタリングすることで、経営再建計画の進捗状況を客観的に把握できます。もし計画から遅れが生じている場合は、早期に問題点を発見し、迅速な軌道修正を行うことが可能になります。
経営資源の最適配分KPIに基づいて現状を分析することで、経営資源をどこに集中投下すべきかが明確になります。限られた資源を効果的に活用し、最大の成果を上げるために、KPIは重要な役割を果たします。
PDCAサイクルの確立KPIは、PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Action)を効果的に回すための重要なツールです。計画に基づいて施策を実行し、KPIを通じてその結果を評価することで、継続的な改善活動が可能になります。

1.2 KPI設定で得られる効果

適切なKPIを設定し、それを活用することで、経営再建において以下のような効果が期待できます。

効果 説明
業績の可視化 数値化されたKPIを用いることで、経営状況を客観的に把握し、現状の課題や改善点を明確にできます。
社員のモチベーション向上 共通の目標に向かって進むことで、社員のモチベーション向上や一体感を醸成し、組織全体の活性化につながります。
意思決定の迅速化 KPIに基づいた現状分析により、迅速かつ的確な意思決定が可能となり、経営の効率化を図ることができます。
経営資源の効率的な活用 限られた経営資源を、KPIで示された優先度の高い課題に重点的に投入することで、最大の効果を上げることができます。
ステークホルダーとの信頼関係構築 KPIの達成状況をステークホルダーに開示することで、経営の透明性を高め、信頼関係を構築することに繋がります。銀行などの金融機関からの信頼獲得は、資金調達においても重要です。
V字回復の実現 適切なKPI設定とPDCAサイクルの実行により、事業の立て直しを図り、V字回復を実現することができます。

経営再建においては、時間との勝負です。迅速かつ効果的な意思決定を行い、限られた資源を最大限に活用するためにも、KPIの設定は不可欠です。KPIを適切に設定し、活用することで、企業の再生、そして持続的な成長へと繋げることができます。

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2. 経営再建のKPI策定の5つのステップ

経営再建を成功させるためには、適切なKPIを設定し、進捗を管理することが不可欠です。ここでは、KPI策定の5つのステップを詳しく解説します。


2.1 ステップ1 現状分析

現状分析は、客観的なデータに基づいて現状を把握し、問題点を明確にするための重要なステップです。現状分析を疎かにすると、的外れのKPIを設定してしまう可能性があります。

2.1.1 財務状況の把握

まずは、財務諸表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)を分析し、会社の財務状況を正確に把握します。売上高、利益、負債、キャッシュフローなどの主要な財務指標を確認し、問題点を洗い出します。例えば、売上が減少しているのか、コストが増加しているのか、債務が過剰なのかなどを分析します。財務分析ツールや会計ソフトを活用することで、効率的に分析を進めることができます。

2.1.2 事業環境の分析

市場動向、競合他社の状況、顧客ニーズの変化、技術革新など、自社の事業を取り巻く外部環境を分析します。PEST分析、5フォース分析などのフレームワークを活用すると、多角的な視点から分析できます。例えば、競合他社の価格戦略や新製品投入、顧客の購買行動の変化などを分析し、自社事業への影響を評価します。市場調査レポートや業界ニュースなども参考に、最新の情報を収集することが重要です。


2.2 ステップ2 目標設定

現状分析に基づき、具体的な目標を設定します。目標は、具体的、測定可能、達成可能、関連性があり、期限が明確であるSMARTの原則に基づいて設定することが重要です。目標設定が曖昧だと、KPIも曖昧になり、効果的な経営再建につながらない可能性があります。

2.2.1 具体的な数値目標の設定

目標は、「売上を向上させる」といった抽象的なものではなく、「売上高を前年比120%にする」といった具体的な数値目標で設定します。数値目標を設定することで、進捗状況を客観的に評価することができます。目標値は、現状分析の結果や業界のベンチマークなどを参考に、現実的で達成可能な範囲で設定することが重要です。

2.2.2 目標達成期間の設定

目標達成のための期間を設定します。例えば、「3年以内に債務償却比率を50%以下にする」といったように、具体的な期間を定めます。期間設定は、目標の難易度や経営資源などを考慮して、適切な期間を設定する必要があります。短期、中期、長期の目標を設定し、段階的に目標達成を目指すことも有効です。


2.3 ステップ3 KPIの選定

設定した目標を達成するために、適切なKPIを選定します。KPIは、目標達成度合いを測るための重要な指標であり、経営状況を可視化し、迅速な意思決定を可能にします。

2.3.1 財務KPI

売上高、粗利率、営業利益率、キャッシュフロー、自己資本比率、ROA(総資産利益率)、ROE(自己資本利益率)など、財務状況を測るための指標です。財務KPIは、企業の収益性、効率性、安全性などを評価するために重要です.

2.3.2 非財務KPI

顧客満足度、従業員満足度、市場シェア、ブランド認知度、新規顧客獲得数など、財務以外の要素を測るための指標です。非財務KPIは、企業の持続的な成長を支える重要な要素を評価するために重要です。

KPIの種類 KPIの例 説明
財務KPI 売上高 一定期間における商品の売上高
財務KPI 粗利率 売上高に対する粗利益の割合
財務KPI 営業利益率 売上高に対する営業利益の割合
非財務KPI 顧客満足度 顧客の満足度合いを示す指標
非財務KPI 従業員満足度 従業員の満足度合いを示す指標

2.4 ステップ4 KPIツリーの作成

KPIを階層構造で整理したKPIツリーを作成することで、KPI間の関係性を明確化し、目標達成への道筋を可視化します。KPIツリーは、上位の目標から下位のKPIへとブレークダウンしていく形で作成します。

2.4.1 KPIツリーでKPIを可視化

KPIツリーを作成することで、どのKPIが最終的な目標達成に影響を与えているのかを視覚的に把握することができます。これにより、各KPIの重要性を理解し、適切な資源配分を行うことができます。

2.4.2 KPIツリーでKPIの関係性を明確化

KPIツリーは、各KPI間の因果関係を明確にする役割も果たします。例えば、「売上高」という上位KPIを達成するためには、「顧客単価」と「顧客数」という下位KPIが重要であり、それらを向上させるための施策が必要であることが分かります。


2.5 ステップ5 KPIのモニタリングと見直し

設定したKPIを定期的にモニタリングし、進捗状況を把握します。必要に応じて、KPIや目標値、アクションプランを見直すことで、経営再建を効果的に進めます。

2.5.1 定期的なモニタリングの実施

KPIのモニタリングは、日次、週次、月次など、適切な頻度で実施します。ダッシュボードなどを活用してKPIの推移を可視化し、目標達成に向けた進捗状況を把握します。進捗が遅れている場合は、その原因を分析し、改善策を検討します。また、目標を達成している場合でも、現状に満足せず、更なる改善を目指してKPIの見直しを行います。

2.5.2 状況変化への柔軟な対応

事業環境は常に変化するため、設定したKPIや目標が状況に合わなくなる可能性があります。市場動向の変化、競合他社の動き、法規制の変更など、外部環境の変化を常にモニタリングし、必要に応じてKPIや目標値、アクションプランを柔軟に見直すことが重要です。定期的な見直しに加えて、予期せぬ事態が発生した場合にも、迅速に対応できる体制を構築しておく必要があります。


3. 経営再建に効果的なKPI例

経営再建においては、適切なKPIを設定し、進捗を管理することが不可欠です。状況に合わせて適切なKPIを選択・設定することで、PDCAサイクルを効果的に回し、再建を成功に導くことができます。以下に、経営再建に効果的に活用できるKPIの例を、財務KPIと非財務KPIに分けて解説します。


3.1 財務KPI

財務KPIは、企業の財務状況を数値で表す指標です。経営再建においては、特にキャッシュフローや収益性に関する指標が重要になります。

3.1.1 売上高

売上高は、企業の収益力を示す基本的な指標です。再建過程では、売上高の回復・成長が重要な目標となります。売上高をKPIとして設定する際は、目標値を明確に設定し、現状との差を分析することが重要です。また、売上高だけでなく、客単価や販売数量などの関連指標も併せてモニタリングすることで、より詳細な分析が可能になります。

3.1.2 粗利率

粗利率は、売上高から売上原価を差し引いた金額の売上高に対する割合を示す指標です。原価管理の効率性を示し、改善の余地を判断する材料となります。粗利率を改善することで、収益性を向上させることができます。

3.1.3 営業利益率

営業利益率は、本業の収益性を示す指標です。売上高から売上原価と販売管理費を差し引いた金額の売上高に対する割合で計算されます。営業利益率を向上させるためには、売上高の増加だけでなく、コスト削減も重要な要素となります。

3.1.4 キャッシュフロー

キャッシュフローは、企業の資金の流れを示す指標です。経営再建においては、キャッシュフローの改善が最優先事項となる場合が多く、黒字化が不可欠です。キャッシュフローには、営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローの3種類があり、それぞれの数値を把握し、健全な状態を目指します。

キャッシュフローの種類 内容
営業キャッシュフロー 本業の事業活動によって得られたキャッシュフロー
投資キャッシュフロー 設備投資などによって生じるキャッシュフロー
財務キャッシュフロー 資金調達や借入金の返済などによって生じるキャッシュフロー

3.2 非財務KPI

非財務KPIは、財務数値だけでは測れない、企業の業績に影響を与える要素を数値化した指標です。顧客満足度や従業員満足度など、企業の持続的な成長に不可欠な要素を把握するために重要です。

3.2.1 顧客満足度

顧客満足度は、顧客が製品やサービスに対してどれだけ満足しているかを数値化した指標です。顧客満足度調査やアンケートなどを実施することで測定できます。顧客満足度を高めることで、リピート率の向上や口コミによる新規顧客の獲得につながります。

3.2.2 従業員満足度

従業員満足度は、従業員が企業に対してどれだけ満足しているかを数値化した指標です。従業員満足度調査などを通じて測定できます。従業員満足度を高めることで、従業員のモチベーション向上や離職率の低下につながり、生産性向上に寄与します。また、企業イメージの向上にも繋がります。

これらのKPIはあくまで例であり、企業の状況に合わせて適切なKPIを選定することが重要です。KPIを設定する際には、目標値を明確にし、定期的にモニタリングを行い、必要に応じて見直しを行うことが不可欠です。また、KPI達成のための具体的な施策を策定し、実行していくことが重要です。複数のKPIを組み合わせて活用することで、多角的な視点から経営状況を把握し、効果的な経営再建を進めることができます。


4. 経営再建のKPI策定でよくある間違い

経営再建においてKPIを設定することは非常に重要ですが、その策定には落とし穴も存在します。適切なKPIを設定できなければ、経営再建は失敗に終わる可能性があります。ここでは、経営再建のKPI策定で陥りがちな間違いと、その回避策について解説します。


4.1 KPIが多すぎる

多くの経営者が陥りがちな間違いの一つが、KPIを多すぎる設定してしまうことです。KPIが多すぎると、どれが重要なのかが分からなくなり、経営資源を適切に配分することが難しくなります。また、KPIの計測や分析に時間がかかり、迅速な意思決定を阻害する可能性もあります。重要なのは、経営再建の目標達成に直結する少数のKPIに絞り込むことです。「選択と集中」を意識し、本当に重要なKPIを見極めましょう。

4.1.1 KPIを絞り込むためのポイント
経営再建計画の優先順位に基づいてKPIを選定する
各部門の役割分担を明確にし、部門ごとにKPIを設定する
KPIの相互関係を考慮し、重複するKPIを排除する

4.2 KPIが曖昧

KPIの設定において、曖昧な表現を用いることは避けるべきです。「売上向上」「顧客満足度向上」といった抽象的な表現ではなく、「売上高を前年比20%増」「顧客満足度調査で4.5ポイント以上」といった具体的な数値目標を設定することが重要です。KPIが曖昧だと、進捗状況を正確に把握することができず、適切な改善策を講じることができません。また、関係者間でKPIに対する認識のずれが生じ、意思統一が図れなくなる可能性もあります。

4.2.1 KPIを具体的に設定するためのポイント
数値目標に加え、達成期限を明確にする
KPIの定義や計算方法を明確に文章化する
関係者間でKPIの認識を共有する

4.3 モニタリング不足

KPIを設定したら、定期的にモニタリングし、進捗状況を把握することが重要です。モニタリングを怠ると、問題が発生しても早期に発見することができず、手遅れになる可能性があります。また、モニタリング結果に基づいてKPIや経営再建計画を見直すことで、状況変化に柔軟に対応することができます。モニタリングは、PDCAサイクルを回す上で不可欠なプロセスです。

4.3.1 効果的なモニタリングのポイント
モニタリングの頻度を定め、定期的に実施する
モニタリング結果を関係者間で共有し、課題を明確にする
必要に応じて、KPIや経営再建計画を見直す

4.4 KPIと経営再建計画との整合性がない

KPIは、経営再建計画の達成に貢献するものでなければなりません。経営再建計画で定めた目標とKPIが乖離していると、KPIを達成しても経営再建につながらない可能性があります。KPIを設定する際は、経営再建計画全体との整合性を考慮することが重要です。例えば、コスト削減を重視した経営再建計画において、売上高のみをKPIに設定するのは適切ではありません。


4.5 現場の意見を反映していない

KPIは、経営層だけで決定するのではなく、現場の意見を反映させることが重要です。現場の担当者は、日々の業務を通じて様々な課題や改善点を認識しています。現場の意見を取り入れることで、より実効性の高いKPIを設定することができます。また、現場の担当者がKPI設定に関与することで、KPIに対する当事者意識が向上し、目標達成へのモチベーションを高める効果も期待できます。


4.6 ベンチマークがない

KPIを設定する際には、業界平均値や競合他社の数値などをベンチマークとして活用することが重要です。ベンチマークがないと、設定したKPIが適切かどうかを判断することが難しくなります。例えば、自社の売上高成長率が10%だったとしても、業界平均が20%であれば、十分な成果とは言えません。ベンチマークを活用することで、自社の現状を客観的に評価し、より適切なKPIを設定することができます。

よくある間違い 改善策
KPIが多すぎる 重要なKPIに絞り込む、部門ごとにKPIを設定する
KPIが曖昧 具体的な数値目標を設定する、達成期限を明確にする
モニタリング不足 定期的にモニタリングを実施する、結果を共有し課題を明確にする
経営再建計画との不整合 経営再建計画の目標とKPIの整合性を確認する
現場の意見を反映していない 現場の担当者から意見を収集する、KPI設定に関与させる
ベンチマークがない 業界平均値や競合他社の数値をベンチマークとして活用する

これらの間違いを避けることで、効果的なKPIを設定し、経営再建を成功に導くことができます。KPI設定は、経営再建の成否を左右する重要な要素です。上記に挙げたポイントを踏まえ、適切なKPIを設定しましょう。

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5. まとめ

経営再建を成功させるためには、適切なKPIを設定し、進捗を管理することが不可欠です。この記事では、経営再建におけるKPI策定の重要性から具体的なステップ、よくある間違いまでを解説しました。KPI設定の目的は、経営の現状を把握し、目標達成への進捗を測ることです。闇雲にKPIを設定するのではなく、現状分析に基づき、具体的な数値目標を設定することが重要です。財務状況の把握はもちろんのこと、事業環境の分析も欠かせません。例えば、市場の成長性や競合他社の状況を分析することで、より現実的な目標設定が可能になります。

KPI選定においては、財務KPIだけでなく、顧客満足度や従業員満足度といった非財務KPIも考慮することで、多角的な視点から経営状態を把握できます。設定したKPIは、KPIツリーで可視化し、関係性を明確にすることで、各施策の効果測定が容易になります。また、定期的なモニタリングと見直しも重要です。市場環境の変化や社内状況の変化に応じて、KPIを柔軟に見直すことで、常に最適な経営判断を行うことができます。

KPIが多すぎたり、曖昧なKPIを設定したり、モニタリングを怠ったりすることは、経営再建の妨げとなるため避けなければなりません。これらのポイントを踏まえ、効果的なKPIを設定し、PDCAサイクルを回すことで、倒産寸前の危機的状況からV字回復を目指しましょう。

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