PMIの必要性
PMIの必要性Necessity
M&Aの成功の80%はPMIにかかっている
なぜ、M&AにおいてPMIが必要とされているのでしょうか。弊社の経験からすると、M&Aの成否は20%が交渉(買収価格)、残りの80%はPMIにかかっていると言っても過言ではありません。つまり、「M&Aの成功の80%はPMIにかかっている」ということです。
なぜなら、譲渡(売却)された企業の従業員は、はじめは不安を感じているからです。だからこそ、新たな目標・方針・戦略などをできるだけ早い段階で明確に伝えることで、新しい環境で安心して目標に向かって走り始められると、弊社は考えます。
M&Aの譲渡(売却)側の取り組みだけでなく、譲受(買収)側の方でも、譲り受けた事業を円滑に継続し、さらに事業を発展していくことが求められています。そのような段階になってから初めて、「M&Aが成功した」と言えるのではないでしょうか。
PMIをめぐる状況Situation
ここで、PMIをめぐり、企業が置かれている状況を見ていきたいと思います。
大企業などでは、M&Aの際に譲受(買収)側がPMI担当者を配置して早期に状況を把握し、統合プロセスを進めていくことが重要だという認識が広がってきました。
しかし、中小企業庁のPMIガイドラインによると、「PMIの重要性についての理解すら中小企業には十分に浸透しておらず、PMIの取組を支援する支援機関も十分に存在していない状況です」という状況です。
ただし、ここ数年PMIへの意識が高まっているものの、以前はM&Aで事業や会社を買収してから、PMIを行わずに放置している譲受(買収)側も少なくありませんでした。PMIが何か分からずに譲渡(売却)企業に送り込まれ、業績が落ちれば責任を取らされる...。
そのようなPMI担当者が後を絶ちません。こうした事態を避けるためには、PMIに関する豊富な経験がある外部のPMI支援サービスなどの力を借りることも有効です。
具体的なポイント
Point ―
01.
譲渡(売却)企業の行っている事業の運営経験があり、経営(役員)の経験がある
02.
譲渡(売却)・譲受(買収)企業のどちらの経営層の意図もくみ取って、調整できる経営経験&スキルがある