PMIとは?

PMIとはPost Merger Integration ―

PMI(Post Merger Integration)とは、主にM&A成立後に行われる統合作業のことをいいます。英語の「POST MERGER INTEGRATION」の頭文字をとり、「PMI」と呼ばれています。

しかし、当社は少し違う解釈をしています。

当社の定義するPMIとは「M&A後の混乱を解消し、対象企業(事業)の事業・企業文化を把握することで、業績向上プランを描き実行する作業」となります。

そして、M&Aしたことにより業績向上することで買収企業の信頼が高まり、足並みを揃えて発展成長を目指すようになります。

このような業績向上による副産物が、「経営統合」だと考えています。


その中で「POST」という言葉は、日本語の「後」という意味を表すため、M&Aの後にするがPMIと理解されるかも知れません。ただし、後ほど詳しくご説明しますが、PMIはM&Aを実行する前からの取り組みなのです。

また、PMIは、M&Aの目的を実現させるとともに、統合効果を最大限発揮させるために必要なプロセスだとされています。

中小企業庁「中小PMIガイドライン」によると、「M&Aの『成功』は、その成立でなく、M&Aの目的として当初に期待された効果を実現できるかどうかによる。 比較的実績が蓄積されている大企業のM&Aでは、PMIの取組が最重要とも言われている」としています。

同ガイドラインはPMIの取り組みを「経営統合」「信頼関係構築」「業務統合」の三つの領域に分類しています。

三つの領域

Field ―

  • 01.

    経営統合

    異なる経営方針のもと経営されていた2社の経営の方向性、経営体制、 仕組みなどの統合を目指すことです。

  • 02.

    信頼関係構築

    組織・文化の融合に向けて実施するべき取り組むみとなります。 経営ビジョンの浸透や、従業員の相互理解、取引先との関係構築などを目指します。

  • 03.

    業務統合

    事業(開発・製造、調達・物流、営業・販売)や、 管理・制度(人事、会計・財務、法務)に関する統合を目指すこととされています。

なお、中小企業のM&Aで多く用いられる手法の一つとして、株式譲渡があります。この場合、譲受(買収)側も譲渡(売却)側も、従業員が残ることになるため、必ずしも経営統合や事業統合が必要になる訳ではありません。

ただ、株式譲渡においても、譲受(買収)側と譲渡(売却)側が一体となって成長していくためには、経営や業務などで両社が協力し合い、会社の制度や業務プロセスなどを共通化することもあるでしょう。こうした取り組みも、広い意味ではPMIに含まれると考えられます。

LP|会社の売却・買収・事業譲渡はM&A PMI AGENT

PMIM&A成立後の統合プロセス

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